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おはようございます。
先日、生徒と映画館にサッカー日本代表のドキュメンタリー映画を見に行きました。
前日には季節のトンボが教室に入ってきて、何を知らせてくれたのかなって。

さて
最近、生徒たちからよく言われます。
「先生、怖い。」
以前より言われる回数が増えた気がします。
正直に言うと、
昔の私は今とは全く違いました。
今日は少し昔話をしたいと思います。
「須合ちゃん」と呼ばれていた頃
私が高校教員になったばかりの頃。
生徒との年齢差はほんの少しでした。
休み時間になると、
準備室に生徒が入ってきます。
「須合ちゃーん!」
そんな感じでした。
今では想像もつかないかもしれません。
大学生の延長のような感覚でした。
服装も今とは全く違います。
東京ラブストーリーのような、
ダボダボで網目の大きいベージュのセーターを着て学校へ行っていました。
今思うと、
かなりチャラかったと思います(笑)。
でも当時の私は、
生徒との距離が近いことに自信を持っていました。
誰よりも生徒に好かれている。
誰よりも生徒の心を掴んでいる。
そんな自負がありました。
初めてぶつかった壁
しかし、
ある出来事が起きます。
私の未熟さから、
ある女子生徒と保護者の方から信頼を得られなかったことがありました。
その話が、
大学時代の恩師の耳に入ります。
そして恩師から言われました。
「須合、お前、俺の門下生として泥を塗るな」
当時の私は若かった。
いや、
未熟だったのだと思います。
私は反発しました。
「先生は現場を見ていないじゃないですか。」
「高校時代の教え子の話だけで私を判断しないでください。」
今振り返れば、
本当に生意気な教え子だったと思います。
すると恩師は静かに言いました。
「わかった。」
「須合、君ももう少し成長したら分かる。」
私はその言葉を受け入れられませんでした。
その後、
しばらく恩師との連絡を絶った時期があります。
もっとも、
恩師の方はその後も何度も連絡をくださったのですが。
笑顔が消えた教員時代
その出来事をきっかけに、
私は大きく変わります。
授業の時は必ずネクタイ。
身なりを整える。
自分の感情よりも、
学校の方針を優先する。
生徒手帳に書かれた内容を守る。
学校の教育方針に沿って生徒指導をする。
とにかく、
自分を消しました。
今度は逆に、
「好かれる先生」
をやめようとしたのです。
振り返ると、
あの頃の私は笑顔が減っていたと思います。
でも、
その経験があったからこそ、
教育というものを少しずつ学ぶことができました。
好かれることと育てることは違う
最近、
岡田武史監督の記事を読みました。
サッカー日本代表監督として、
ワールドカップを戦った名将です。
岡田監督は、
絶大な人気を誇った三浦知良選手を代表から外しました。
当然、
世間から大きな批判を受けました。
しかし、
岡田監督はこう言います。
勝つためにベストの選択をしただけだ。
そしてさらに、
こんな言葉を残しています。
いい人だと思われたい。
好かれたい。
その指導者のエゴは選手に全部見抜かれる。
私はこの言葉を読んだ時、
昔の自分を思い出しました。
STDUY HOUSEで大切にしていること
私は今、
生徒に好かれるために指導しているわけではありません。
もちろん、
嫌われたいわけでもありません。
ただ、
目指しているものが違います。
それは、
生徒の成長です。
だから、
チェックテストがあります。
だから、
92点基準があります。
だから、
再テスト100点基準があります。
だから、
時には厳しいことも言います。
なぜなら、
その場で喜ばれることと、
将来のためになることは違うからです。
小善は大悪に似たり
京セラ創業者の稲盛和夫さんは、
こんな言葉を残しています。
小善は大悪に似たり
大善は非情に似たり
目の前で優しくすること。
甘やかすこと。
楽な道を与えること。
それは一見すると優しさです。
しかし、
その結果、
生徒が成長しなかったらどうでしょう。
その優しさは、
本当に優しさだったのでしょうか。
私はそう考えるようになりました。
怖いと言われる理由
だから最近、
生徒から
「先生、怖い」
と言われるのかもしれません。
でも、
それでいいと思っています。
もちろん、
怒るために怒ることはありません。
厳しくするために厳しくすることもありません。
ただ、
生徒が持っている可能性を信じている。
だから、
中途半端を許さない。
だから、
手を抜くことを見逃さない。
だから、
できるようになるまで関わる。
それだけです。
だから、毎日しっかり生徒の学習計画表と全てをぶつけています。

最後に
今振り返ると、
大学卒業直後の私は、
生徒に好かれたい気持ちが強かったと思います。
でも、
教育とは人気投票ではありません。
本当に大切なのは、
その生徒が数年後、
数十年後、
幸せな人生を歩んでいること。
そのために今、
何を伝えるべきか。
何を指導するべきか。
それを考え続けることだと思っています。
もし生徒たちが将来、
「あの時は厳しいと思ったけど、意味があったな」
そう思ってくれたなら、
教育者としてこれ以上嬉しいことはありません。
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